思い出のWebサービスはたくさんありますが、このSNS社会でもたまに思い出すのが「Arrow」です。
Twitterとは違って、フォローやフォロワーが無い。
人と繋がることはないけど、見知らぬ誰かから必ず返信がくる。
そんな不思議なSNSがArrowでしたが、残念ながら2017年頃にサービス終了となってしまった様です。
新しいSNS
ArrowではTwitterの様に200文字で「つぶやく」ことができます。
しばらくすると、このつぶやきに返信がきます。必ず返信が来ていたのですが、これはどの様な仕組みなのかわかりませんが、何だか小さな幸せを感じていた様な気がします。
Twitterでも何らかの発言をして、全く知らない人から返信・リプライをもらうことは難しくなってきたかもしれません。
Arrowでは誰だかわからないけど、必ず返信が来ます。
当時、利用していた時は、
今日は何だか疲れたなぁ
と言った何気ない、呟きに
無理しないでね
と言った何気ないけどの愛のある返信が返ってきていました。
見知らぬ人だけど、心豊かなユーザーに支えられているサービスだったのかもしれません。
なぜ終わりを迎えたのか
当初からコンセプトとして挙げていた様ですが、SNS疲れした人が利用する本音を言えるSNSということで、実際に利用した自分としても優しい気持ちになれるSNSと感じていました。
サービスが終わってしまうと聞いて、何だか寂しく悲しい気もしました。
Twitterでは、フォロー・フォロワーを増やすということがゲーム感覚的に達成感になっていたかもしれません。
また、ツイートにもいいね・リツイート機能があることで承認欲求を満たすポイントになっているかと思います。
そう言った機能が存在しないArrowではつぶやきに対する誰かのコメントという1:1の関係性がコンセプト通りだったかとは思いますが、欲求の増幅がなかったのかもしれません。
本当に素晴らしいサービスだったと感じていますが、これ以上に機能が増えてしまうとArrowでは無くなってしまうのかもしれません。
そのため、収益化も困難なのかもしれません。
人と繋がれないSNS
Arrowを使っていくと自分の発言に誰かが気づいて、返信してくれていることに幸福感を感じる様になります。
しかし、その言葉をくれた人に会うことはできません。
お礼を言うこともできません。
今のご時世だったら、何らかの方法で特定できてしまうかもしれませんが。
SNSや掲示板よりも匿名性が高いのに、小さな幸せを感じられるSNS。
終わりを迎えてしまったArrowですが、人の心で幸せを感じられるサービスのきっかけを学べたかもしれません。