WWDC 2017 の発表にてAppleがHomePodを発表しました。
新しい製品の発表はとてもわくわくするし、物欲が爆発しそうです。
しかし、冷静にHomePodのことを考えてみました。
Apple製スマートスピーカー
Apple大好きな方は待ちに待っていたかもしれません。
ついにAppleからスマートスピーカーが登場したわけですが、スマートスピーカーとはなんなのでしょうか。
すでに、スマートスピーカーとしてGoogleの「Google Home」とAmazonの「Amazon Echo」が存在します。
はっきり言って、わたしはこの二つの商品について全然興味がありませんでした。大きな魅力としては話しかけることで、様々なサービスを起動/停止したりできることです。
しかし、わたしはまだこのような習慣に慣れていません。
Siriについてもあまり利用しておらず、家に一人でいる時でもSiriを利用するよりもiPhoneをタップすることで解決してしまいます。
ただ、バイクに乗っているときにはSiriは欠かせません。バイクに乗るときは両手にグローブをつけているし、信号待ちでは時間がなくて、iPhoneの操作は困難です。しかし、ヘルメットにつけたヘッドセットを2回タップするとSiriが起動して、「Coldplayを再生」なんて言うと、人気の曲をピックアップして再生してくれます。ヘッドセットからのSiri起動も「Hey Siri」が利用できると尚、良いのですがそれはできないようです。
たぶん発音的には「こーるどぷれー」ってな感じですけど、そこはお利口ですね。Siri。
しかし、日本語には弱いようで、特に漢字変換なんかはうまくできずに「長」と「永」を間違えて、期待する検索結果が出てこなくてイライラすることもありました。
Siriに対して、その程度の親近感ですが、ついにHomePodが登場し、スマートスピーカーやSiriについて考えなければいけないと感じました。
Siriはどんどん成長しているし、スマートスピーカーが自宅のハブになって、大昔のSF映画のように呼びかけると目玉焼きができたり、牛乳を注いでくれたり、歯を磨いてネクタイを締めて仕事に送り出してくれる日がくるかもしれません。 [adsense]
Apple TVとの棲み分け
これは推測なのですが、Apple TVと機能がかぶっているところがあるのではと思います。
どうやら、Siriを利用して、HomeKit対応製品の制御もできそうですし、Apple TVでできるインターネット経由のHomeKit対応製品制御もできるようになるのではないでしょうか。
Apple TVはリビングにおいて、お酒を飲みながら、映像と音楽を楽しむために。
HomePodは寝室において、ベッドで横になりながらSiriに寝ぼけた声でラモーンズからビル・エヴァンスに切り替えるよう指示をかける。
書斎にHomePodを置いて、仕事中はその他の部屋の電気を消すようにSiriにお願いできるかもしれません。書斎にApple TVがあると、作業がはかどらないかもしれませんし。
また、同時に発表された AirPlay2 が気になります。
すでに、既存のAirPlayで複数スピーカーへの同時再生はできますし(音楽を複数スピーカーへワイヤレス同時出力。AirPlayが便利すぎる件。)、iPhone/iPad > AppleTV/Macについては画面共有も可能です。
しかし、AppleTV/Mac > iPhone/iPad という画面共有はできないし、Mac > Mac では「画面共有」アプリでシェアできますが、音声がシェアされなくて、Windowsのリモートデスクトップに劣ります。
この点が解消されると、よいのですが、iOS11向けのアップデートが主なところのようなので、SiriやHomeアプリ、コントロールセンターからのコントロールが可能になったところがポイントみたいです。 [adsense]
HomePodの魅力
現在の情報からHomePodの魅力を考えると、音楽の再生能力が一番だと思われます。
Apple Musicはもちろん機能するとのことですし、環境に応じて音楽を最適化するようです。オーディオマニアの方は、リスニングルームの構造を考え、スピーカの位置や壁の材質などにもこだわって、音源を最適化しています。
HomePodは自分で最適化してくれるのだから、こんなすごいことはありません。どの程度の効果なのか気になるところです。
ただ、HomePod単体で見たときに、あまり魅力を感じないかもしれません。HomeKitやiOSなどと組み合わせたときに最高のサービスを提供してくれそうです。
現在、自宅でApple TVを利用していますが、iOSのHomeアプリからの家電制御はとても便利です。
Apple TVがあれば、外出先から家電制御が可能なので、今日も消すのを忘れた電気を、外出先からiPhoneで消したところです。
iPhoneやMac、それからApple TVを利用している私は、購入することは決めました。
しかし、単なるAirPlay対応スピーカーとの違いは今後、展開される情報を取り入れて見極めていきたいなと思います。