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SummifyといいSummlyといい情報の「要約」サービスが消えて行く。

[caption id="attachment_1768" align="aligncenter" width="500"] By: Chris Heiler[/caption] こんにちは。

ヤフーが3000万ドルで買収した「Summly」。17歳の創業者の素顔」 こちらの記事にあるとおり、また一つ情報の要約サービスが消えました。

非常に残念です。

「要約」しようとすることを何か大きな力によって、消されているのではないかと思うくらいに無くなっていきます。

情報の集約、分散や冗長を行うサービスはどんどん増えていきます。

情報の分散、冗長

[caption id="attachment_1765" align="aligncenter" width="500"] By: flattop341[/caption] 例えば「ifttt」などを使用した複数のソーシャルサービスに対する情報分散です。 私もブログの記事を様々なサービスに流す為に使用したり、自分の情報整理の為に使用しています。 主に、情報を配信する側がさまざまなソーシャルサービス利用者へ向けて、一人でも多くの読者を増やす為に重宝するでしょう。

しかし、これによってWEBの情報量は増しますが、辞書のページ数が増える様な感覚ではなく、冗長に同じような情報が増え、WEBを圧迫していくでしょう。

これは余談ですが、これによる、ネットワークリソースの枯渇に対応する為、様々な技術が投入され、バックボーンネットワークの進歩も求められてきます。 しかし、ソーシャルサービスなどのソフトウェアによる解決ではなく、ハードウェアの進歩も求められます。

すべての情報技術はWEBの進化とともにあるのです。

情報の集約

[caption id="attachment_1772" align="aligncenter" width="500"] By: Chris Heiler[/caption] RSSフィードや「Flipboard」などを使用した複数ソーシャルサービスに散らばる情報の集約です。

これにより、さまざまなソーシャルサービスに分散された情報が一箇所に集約していきます。

これは非常に便利です。 しかし、よくあるのは情報の重複です。 先に述べた情報の分散、冗長によりさまざまなソーシャルサービスに同じ様な情報が流れているのです。

散らばっているうちは気になりませんが、集めてみた時に同じような情報があると気になります。

出かけさきで、気にいった服があったので買ってきたら、実は同じような服を持っていたみたいな。ちがうか。。

Summify

Summify この冗長に対する解決を模索していた時に出会ったのが、今は亡き「Summify」でした。 なぜか、まだページは残ってますが。。

本当に必要な情報のみをクライアントへ通知する、というコンセプトの素晴らしいサービスでした。

はっきりいって、大分前なので、ちょっと忘れてきてますが、、一日のうちに通知回数が選べて(朝、夕の最大二回くらいだった気がする。。)、通知する内容は利用者の傾向に合わせた記事を数記事だけ(これもうろ覚えですが、八件とかそんな感じだったような。。)表示するというものでした。

私がSummifyを使ってたのはiPhoneで使用していたので、数年前の話ですが、すでにWEBの情報は膨大で、整理に四苦八苦していました。。

そんな私にとってSummifyは救世主!!かなり使用頻度の高いアプリでした。といっても、一日に数件しか記事を表示しませんが。。

Summifyのアルゴリズムに任せてるので当然、取りこぼしはあります。 しかし、かなり高い確立で自分の必要とする情報に、マッチしていたので満足はしていました。

しかし。。 Twitterに買収されてしまったのです。。さらに、当時のニュースでは技術そのもの目当てではなく、人材目当てとのことでした。 ニュースを聞いた時、私はショックで、起動してもタイムアウトするSummifyのアプリを何度も再起動したりしていました。 悲しい。。。

その後、TwitterからSummifyに相当するサービスは提供されていません。

Summly

そんな時、登場したのが、「WEBを要約する」をコンセプトに当時15歳の少年が開発したアプリケーションSummlyでした。 当時のアプリはシンプルなUIで、一見すると大したことなさそうでしたが、、中身はすごかったです。 検索したキーワードに対する結果をWEB全体から要約し、わずか数行の箇条書きとして表示してくれるのです。

これは、すばらしいサービスです!! 膨大な情報のなかから、ほんとに単語やページにすると何万、何億という情報の中からたった数行の要約になるのです。

はじめのうちはデータが少ないのか、なかなか検索結果に合致する情報が少なかったですが、日に日に成長して、日本語にも対応したりと期待されるサービスでした。 そして、先日、UI/UXが一新され非常にリッチなアプリケーションへと変貌したのです!! 期待していたサービスの進化は本当に嬉しいです。 ただし、ほとんどのコンテンツは英語だったために、なかなか使う機会はありませんでした。。。

そして、またもや冒頭のニュースです。。

米ヤフーに買収されたのです。

かなり、ショックです。このような、画期的で日々進化するアルゴリズムを搭載し、WEBを要約し、情報量を再精査するサービスはいらない存在なのでしょうか。。 確かに、情報配信する側としては、自分の情報が要約されることで、配信者の個性が薄れていくかもしれません。。 しかし、クライアントあっての情報です。 このようなサービスはこの先、膨大にあふれる情報の圧縮に必要な存在だと思っています。

Summlyの今後は期待出来ませんし、同等のサービス自体も期待出来ませんが、新しいこのような「要約」の仕組みが登場することを期待したいです。